ちっこいラブやもしれんけど。(12/22完全完結☆)






「……アンタらのことばとか気にしててウッカリ忘れとったけど…、実は私も誘われとったんやねんな、阪本くんに。」



「……えっ…。」




「だから…、こういう所見られて、誤解されたくないねん。」




「……………。」




「……けど……、いい思い出やな。今日一日…めっちゃ楽しかってん。今だって……、キャンプファイヤーには敵わんかもしれんけど、綺麗な灯見れたしな。……由良がおらんかったら、全部…なかったことや。だから……ありがとな?」



「……………。」




「………ほな…、行きましょかー…?」




「………日向ぁ…。」




「……何?」




「寂しいやん、そんなの。」




「…………。」




「さみしい。」




「……あほ言うてないで…行くで。」




「…行ったらお前は…アイツんとこに行くんやろ。」



「そや。」



「……そうか。上手いこといくとええな。」



「……。アンタもな?」










二人揃って立ち上がって、



手を…ぎゅっと握り合う。




「「健闘を祈る!!」」





それから。




由良が先に行くのを見守って……、




私も、また…歩き出した。








由良の手は、ごつごつした大きな手。


私の手を…すっぽり包んでしまうくらいに。








自分の手を、じっと見つめて……。



それから、ぎゅううっと拳を握る。






胸が…ちくちくと痛かった。





「蛍マジック…、か。」