ちっこいラブやもしれんけど。(12/22完全完結☆)







それから、おもろいくらい、とんとん拍子に…



私は彼、阪本くんを知ることになる。



なぜなら…、



由良が、彼女の香澄ちゃんに…、阪本データを収集したからや。



そういや同じクラスって言うとったわ。




なんで奴があれこれ手を回すのかは知らんけど、





おかげで、数日後……









「「あ。」」




バッタリ廊下で阪本くんに出くわすと、こんなコトを……言われた。







「……この前の…」




「…そのせつはおおきにー。」




「……日向さん、だよね。」




「……!な、何で私の名前……。」



「小林に聞いた。」




「……ああ、香澄ちゃん?」



「そう。なんや、小林の彼氏と友達って聞いて……。仲ええんやて?心配しとったで、小林。」




「…………!」




「横恋慕はやめとき?」




「……ち…、ちっが~う!!」












……と、まあこんな感じでな。



恐らく最悪な印象を植え付けられておったん。



阪本くんも香澄ちゃんもなんや、勘違いも甚だしいわなぁ…。


一体ウチはどんなオンナやねん。






そやけど……、




それがきっかけで、会えばなんとなーく話するようになってな?




多分、誤解も解けたような気がするんよ。



なにせ、笑いかけてくれるよーになったしな。




ほんでな、これまた意外なことに……




その度に、心臓の音が…とかとかって鳴って苦しなりおる。






この感情は……




何やと思う?