ちっこいラブやもしれんけど。(12/22完全完結☆)






「…究極のマヌケ面やで。おまけに低い鼻がますます低なってる。これじゃあドーベルマンちゅーより、パグやな。」



「…………。ええやん。かわええやん、パグ。」



「………。可愛いっちゃあ可愛いけど…、誉めた気は一切ないで。」




「そうやろな、わかっとるわ。」




「…一応謝っとくけどな、いつものお前なら…、簡単に避けられたと思うんやけど。ぬぼ~っとしおって、怖いんじゃ。」



「……そやなあ……。」




「…アカン。素直やな。一体何があった?情緒不安定すぎや!生理か!」



「………。一週間前に終わったわ。」



「…答えんでええわ!」



「………?なんやの?プリプリして。」



「………言うたやろ、昨日。」



「……?」



「…悩みあるなら…、聞くくらいできるって。」




「………。悩みならちいと解消したで?」



「……?ホンマか?昨日の今日やで?」



「や、ホンマに。アンタのおかげかもしれん。ふふ…ふふふ…。」



「………。ホラーや、ホラー!日向がとうとう壊れた。すんませんっ、俺コイツんとこ保健室に連れてくんで。誰か試合代わりに入って。」



「……日向くん、ウチ一緒にいったるからええで?」



「アカン。トモダチやめとーなったら困るし、とり俺に任せといてや。」




「………。あは、そうか?ほな、お願いしますー。」




由良は私の腕を肩に回させて、



「……重いねん……。」



ずるずると…、私を引きずっていく。



「……。ちっこいからなあ。無理せんでええで?」



「あほう、冗談や。お前ごとき重ない。」



「痩せ我慢が痛々しいで…。」



「鼻の中にスイカ入れたろか。」



「……うわ…、風流やなぁ。」




口ではくそ生意気やけど。



前髪からのぞく眉が…吊り上がっているで。




一応本気で心配してくれとるんやろ……?





ホンマ……、



ええやっちゃ。








「これがサカモトやったらなあ……。」



「…ぁあ?喧嘩うっとんのか。夢ばっか見とるからお前はアカンねん。」



「……。由良さん、それがな、夢やないねん。」



「…はあ?」




「……いたんよ…、サカモトが…。」



「顔面打ってとうとうおかしなったか。」