後ろの席の女子の名前は、遠藤明。
女子でアキラって名前は…前から格好ええなとおもっとったけど。
彼女はわりかしサバサバしてて、よく笑う。
何がおもろいのかわからないくらいに、とにかく…笑う。
「明」という名にピッタリの…明るくて、気のいいコやった。
今まで話してこなかったのが…なんや勿体ないくらいに、ウチらはすっかり…意気投合。
授業の合間にも、昼休みにも…窓際に立って、下敷きで顔を仰ぎながら…話しこんだ。
その間、由良は私に話かけることなど一切してこなくて。
それでも、目が合えば…
ニカッと笑ってみせた。
う~ん……。
こうまでちょっかい出されんのも…不気味や。


