そしたら、誘発されるかのように…
「……ハイッ、俺、昔卓球部やったんで。」
関根くんが……
手を挙げる。
「…………。」
卓球……、決定。
「…………由良……?」
それから、
バレーボールもすぐに決まり………。
「………意外すぎや……。」
最後に残ったのは。
「じゃあ…綱引きは、残った人で。一日目のバスケ、ソフトの人達は綱引きとの掛け持ちをお願いしまーす!!」
………嘘やん……?
つ、綱引き……?!
話し合いが終わって。
私が由良の所へと行こうとすると……、
ど、ど~ん!!と、細谷くんが先に…割り込んでくる。
う~ん、この光景…デジャヴュやな……。
「由良くん、意気込みは受け取ったで……!!明日から、練習…頑張ろうな!!」
「………は?何?」
由良は細谷くんの方に顔をあげて……
顔を歪めてんねんけど…?
「せやから、綱引きやって。」
「………え?綱……?」
「まずは、体型から…叩き直すで。」
「………。……えっ…、綱って…、嘘やん!!」
………?
なんや、今更驚いとるし。
ちゅーか……、ありゃあ話聞いとらんかったな。
可哀相に……。細谷部屋に弟子入りするんか。
ちゃんこ鍋……たんと食べや?


