ちっこいラブやもしれんけど。(12/22完全完結☆)





じかじかと…夏の太陽は。



容赦なく…頭上を照り付ける。




6回表。





2対2。




そこから得点は動くことなく……



必死の投手戦が続く。








「……由良、……はい。」



私はポットから注いできたスポーツ飲料水を…由良に手渡す。




「………。あんがと。」




奴は一気にそれを飲み干して……



ぷはあっと息を漏らした。



「…ちゃんと水分摂らな。一回も飲んでなかったやろ。」



「………。バレとったか。だって、目ぇ離した隙に得点動いたら嫌やん?」



「アホ。倒れたら…試合の行方も見れなくなるんやで!」




「………心配してくれとんの?」



「……………!」



「………。あんがとー……。」





栗色の髪から、ポタリと汗が零れる。


ブカブカの学ランに、ちいと掠れた…声。






「……。お前こそ…さっき泣いてたやん。」



「………!!見とったん?」



「そりゃあ…、当然。水分不足になるんやないかってオッチャンは心配で心配で……。」



「アホ、何の心配してんねん。」



「ははっ……、そやろ?野球もそうだけどなあ、好きなコが違う男に泣かされとんのやから、心配で…隣りから離れられへん。」



「………え……?」



ふと……、横を見ると。


階段にしゃがみ込む由良の顔が……すぐ近くにあった。




「「……………。」」






今……




何て…………?






「……コラ、あんたら……、チェンジやで。」


アキラの声で、二人でバッと……そっぽを向く。





「……なんやこっちを応援しとうなったなあ…♪」



「「せんでエエわ!」」