ちっこいラブやもしれんけど。(12/22完全完結☆)







応援席……。




私の右隣りは、アキラ。




それから、すぐ左隣りの階段に……



学ランを着た、由良……。






由良は……、何も言ってこない。




「次、六番、寒河江!TRAIN行くで~!」



それよりも。


とにかく、応援で…忙しい。







「栄光に向かって走る~♪」


由良の声に続いて、生徒達が…歌い始める。





2回裏の攻撃……。


優勝候補の一角を担う敵チームのスタンドの応援は……ハンパなかった。


応援団にチア。どでかいメガホンに、お揃いの帽子………。



そう……、圧倒されてる場合や…なかとです。





それにしても。


このあっつい中で学ランなど着て……



大丈夫なんやろか。








カキィ~ン……!




バットの快音が……響く。




6番、寒河江くん。1アウトからの……センター前ヒット!!!



「「出たあ~、初ヒット!!」」



きゃああっと歓喜の声を上げて。


お隣りさんに…抱き着く。


野球は友をよぶ!



…………って、




「「……………!!!」」



うっかり。




由良やないかぁああ~!!



「ごごご、ごめん。」


「いや…。」


お互いの腕は…掴んだまま。



パーパーパ~パッパパ~パパ~、


ドンドン☆



ラッパと太鼓の音に…


ようやく、我に返る。




慌ててメガホンを掲げると……思い切り、叩いた。




「小夏、小夏ぅ~。」



反対隣りのアキラが、こそっと耳打ちしてくる。




「もっとイチャこいでええんやで☆」




「………。なんでやね~ん!!」



すぱこ~ん、と。

頭を叩いてやった。