ちっこいラブやもしれんけど。(12/22完全完結☆)








「邪魔。そこに水置くんやけど。」




うちら二人の間を、由良が…入り込んでくる。




由良は座席にポットを置いて、クーラーボックスを乱暴に下ろすと。



「……。邪魔は俺やったか?」




おどけるように…笑った。






「そこの…ちびっ子。」



ああ?阪本くん……、


由良のウィークポイント刺激しよった!



「ああ?!」



由良さん、メンチきっとるけど……


首攣るで?




「オマエ、ムカつくんじゃ。」



「…はあ~?!何やねん、急に!」



「別れ話くらいちゃんとさせろや。」



「エ。」





由良は、阪本くんと私の顔を見比べて。



「………。そりゃ~…失礼しました。」



すごすごとちっちゃなって……



その場を去って行った。





「………あ~あ。あんまムカつくから本人に言うてしもた。」



「…………。」



「別れても…奴には言わんでおこう思てたんやけどな。そしたら、日向も気ぃ遣いやし…、自分からきっとあいつには言わんかったやろ?そしたら…すぐにはくっつかんやないかなぁって。」


「…………。」



「チャンスを与えたよーなもんか。」




「……あの………。」



「ええから、早う言えや?たったひと言やん。いつまでも、ダラダラしとったら…もっと諦めつかなくなる。」



「…………。」




「……臆病やな。なら、ハッキリ言うたるわ。………他ん男とわろてる日向さんなんて見とうない。せやから……、別れて。」



「………。……うっ…」




「……ちょっ…、泣くんか!何でやん!」



「だって…、初めから阪本くん優しいかったんやもん。こんなん私を好きゆーてくれたんのも、阪本くん初めてやったし……。」



阪本くんは、困った顔で。



私の頭を……



何度も撫でた。




「…せやから、そんな男を惚れさせてしまうようないい所を引き出したのが……由良やろ?誰よりも先に、アイツが…気づいてたんやで。やっぱ勝ち目…なかったわ。」



「……ごめん。」



「………アホやなあ……。」








阪本くんの優しさが、じんと……胸に染みた。