昨日、一昨日と、悶々と……考えとった。
由良の発言の節々に……
引っ掛かる言葉がある。
香澄ちゃんと……別れた。
ちゃんと見ろだなんて…言ってしもうてる。
あんな、勘違いやなかったら………
由良、アンタ…
私のこと…………
「小夏。」
「え?」
今、由良……何て呼んだ……?
「手伝え。」
「……は?」
「隣りの席の……特権や。」
「…………。」
由良は私に、大量のプリントを配る。
それから、立ち上がって……。
くるり、と後方へと向いた。
「1組と2組の皆さんおはよーございます!これから球場に向かうワケやけど…、その時間を利用して、応援の練習したいと思います。昨日野球部からオーダーの改訂版がきたので…、地区大会ん時とは若干変更部分があります!俺、ここで振りつけもするから、座ったままでええから真似して覚えて下さい。今から助手がプリント配りま~す。」
じょ……助手って!
まあ……、大変そうやし、こんくらいええか。
プリントには、野球部からオーダーが入った応援歌が…書かれていた。
選手が打席に入った時、それぞれに…違う応援をする。
「We Will RocK You…、カントリーロード、宇宙戦艦ヤ〇ト、睡蓮花……。4番豊田くんは睡蓮花か。おいし~やん。」
「………。ハイ、じゃあ睡蓮花からいきま~す!タオル持ってきましたかぁ?それを…、助手の日向のように回してくださ~い!」
「ちょ…、何で私が…。」
「ラッパ音真似とどっちがええねん。」
「…………。」
オニ………。
「…アカン、日向もっと早う振り!」
「合間に豊田コール入れるで~!!」
なぜ私がスパルタされなイカンのかわからんけど。
由良は張り切っとるし、
バスから笑いが起きるし……
まあ……、えっか!!


