ただ今、こんな風に……
頭ん中は、由良のことでいっぱい。
「ったく…、急に大きゅうなられても…おカンは困るんやで…?遅い成長期やな……。」
由良に…会うのが怖い。
できるなら、何もなかったことにして、今まで通りに……。
「良かったなあ、次、準決勝やん。」
「……そ、そやな。」
アカン………
モノローグ決めこんでたわ。
「明日勝ったら全校応援やなあ。」
「……えっ。」
「秋大と日向のコラボ見れるやん。」
「……………。」
「…あれ、嬉しないの?」
「野球応援は死ぬほど嬉しいなぁ…♪でも……。いや…、何でもない。」
でも………、
予定より1か月も早く由良に会うてしまうや~ん!!
それだけやないで?
……阪本くん……。
花火大会の日から、電話もメールもよこさんくなった。
かと言って、私から連絡する訳でなく………。
……私の心は……
「いま、どこに居てるのやろう…。」
「今?学校に向かっとるらしいで?」
「……は?」
「え、秋大やろ?何や学校に呼び出されたって。」
「………は?」
待って、私今…何か言ったか?!
「あいつんち、近いから…ぼちぼち着くんやない?」
……………!!!!
「江夏くんの力でなんとかできんか?!」
来るな、由良ぁ~!!
「ん?任せとき。」
江夏くんはスマフォを…操作する。
「オッケー!ばっちり。」
「ふぅ~…、あんがと。」
「視聴覚室に日向とおるって入れたから…、喜んで来るんちゃう?」
「…………!!…江夏くん、悪いけど私……退散するでっ!そいじゃあ!!」
「え、あ……。ハイ。」
ある意味……神やな、危ない危ない。
うっかり……
危険にさらされるとこやった…!!


