カラオケ店に入っていった工藤君を見送ってから、私は我に返る。 …何、やってんのかしら。 歩のために貴重な時間を…しかも、また浮気を見るために? バカバカしいわね。 小説読みたいわ…… 工藤君には悪いけど、やっぱり断って帰ろうかしら。 そう思って歩き出すと、後ろから手を掴まれた。 「待って…!ちょ、待っててよ」 工藤君に優しく手を捕まれ、振り向くと少し顔色が悪い工藤君が。