─14時35分─


僕のうちから堂前のところまでは徒歩で約20分ほどで着く。

だからあまり急ぐことなく僕は準備をしていた。

着ていく服を選び終わったとき、タイミングよく携帯にメールが届いた。


《From:遊佐 瑞希
Sub:これから

柏野くん、もう準備できてる?
よかったらこれからパーティーまでお茶でもしない?》


遊佐からの誘いのメールだった。


《To:遊佐 瑞希
Sub:無題

いいよ。
どこで待ち合わせればいい?》


─送信完了─


《From:遊佐 瑞希
Sub:無題

じゃあN駅の前のコンビニで!(#^.^#)
柏野くんちってN駅から近かったよね?》


《To:遊佐 瑞希
Sub:無題

うん、近いよ。
じゃあそこで待ってるね。》


メールを送信し、僕はさっき選んだ服を着て玄関を出た。

冷たく、刺すような風が僕の頬を摩った。