「ニャー…」 公園のどこからか猫の鳴き声がする 声のする方へ向かうと、公園のベンチの横に箱に入れられた子猫がいた いわゆる捨て猫というやつだ 「お前も捨てられたんだね」 私は猫を優しく撫でた 「私と一緒だね」 そういうと同意するかのように、にゃーと子猫は弱々しく返事をした 「こんなところで1人でいると危ないよ、お嬢さん?」 頭上から声をかけられ猫に向けていた目線を声の主の方へ向けた