休みも明け、また一週間が始まる 普段は少し憂鬱ぎみの学校も、最近では楽しくてしかたない 「美柚、おはよ」 そう、この人のおかげで… 「零央、おはよう」 下駄箱のあたりで後ろから零央に話しかけられた 私に向けられているこの笑顔がまた、胸の奥をキュッと締め付ける 「教室まで一緒にいこうか」 「うん!」 二人並んで廊下を歩く それだけのことなのに胸の鼓動がうるさくてたまらない