里菜ちゃんはオレンジ色のブレスレットを大切そうに微笑んでくれた。


初めて見た本物の笑顔だ。



それからというもの、
相変わらずお母さんからはヒドイ虐待が続いていた。

しかし前のような生活よりも数倍良くなった。


僕らと遊ぶようになり、
仲間の大切さと信じる勇気を里菜ちゃんは分かってくれた。



「じゃあ今日も帰るよ。」



そういつも通り出て行こうとした時だった。