もちろん


古閑先輩を見つめて。





「この曲は…好きな人への気持ちを歌った曲です。」




ざわざわとする客席




ファンの目が気になるけど

…負けてはいけない。





「俺いっつも、弟みたい、とか
かわいい、とか言われて振られてばっかで…」



「それでも好きな子の前では
かっこつけたいじゃないですか。
…背伸びしたいじゃないですか。」




古閑先輩がまっすぐに俺を見つめる。





「俺が背伸びして先輩に届くなら…
いくらでも背伸びします。
だから…俺の気持ち、聞いて下さい
『センパイノウタ』」