「…蜜、脱いで」

「……っ…」


ななな…なんか破廉恥!
なんか破廉恥!
なんか破廉恥!


哲の指は、肌は。
唇は。



「………はぅ…!」

「…真也に聞こえるよ?」



いきなり、というか。
問答無用、というか。

有り得ないほど、甘く。

私の首筋に、噛みつくように。




「…ゃ…ちょ……駄目…っ」


「…蜜……ごめんね、真也行く日も帰って来る日も内緒にしてて」


「ぅ…んんっ……ほんと…だよっ!」




哲がこんな風に。

私の意思を確認しないまま、無理に触れてくるのは、ほんとはちょっと、好き。



「…あいつ、開き直って帰ってきやがった」


くく、っと、哲は可笑しそうに、笑う。

私のワンピースの背中を開けながら、首筋を強く、吸う。




「蜜、絶対、あいつと2人になるなよ?」


させやしないけど、と囁く哲は。
本気で警戒しているわけでは、ないと思う。



「大丈夫、だよ。哲、いるもん」


私、揺れないよ。
哲が、ちゃんと掴まえててくれるもん。


だから。
だから。



キスも、して。


好き、って、言って。

いっぱい、言って?





それから。


それから…。





可愛いドレス、選んでね?


出来れば…






胸が…ちょっと大きく見えるやつが…いいな。




      ~fin~