私の、哲に対する心は、広くない。
ヤキモチも妬くし、怒りもするし、拗ねもする。
だけどもし、哲が。
こんな風に私との連絡を、絶ったとしたら。
きっと、追わない。
追いたくて追いたくて、泣く気はするけれど、きっと出来ない。
こういうの、プライドが高い、って言うのかな。
この、真ちゃんに避けられちゃった彼女みたいに、カッコ悪いこと……出来ない。
賛否両論。
恥も外聞もかなぐり捨てて、こんなにも想える、って。
幸せ、かも知れないけれど。
真ちゃんは、この彼女からの電話に出ずに。
メールに返信をする事もなく。
彼女はそれを、浮気だ、と決めてかかり。
相手は私のはずだ、と、思い込んでいる様子、だった。
「…今は出先なので……もし私の彼に連絡が入ったら…あなたに電話するように伝えます」
あくまでも。
真ちゃんは、哲の友達。
私は、何も知らない。

