「真ちゃんが、ちゃんと好きな人と結婚するなら…いいの」
なんとなく寂しいけど、いいの。
きっと真ちゃんは、知らない人と一緒になっても……きっと、きっと優しいんだと思うけど……。
「……でも真ちゃん、優しすぎるし」
彼女と妻って違うのかも知れないけど…。
いつもみたいに、好きになれなかったら、またつらいじゃん。
真ちゃんも、奥さんになるひとも。
…それに。
「……真ちゃんが…ごはん食べに来てくれないと私……なんだか…すごく寂しい」
私は目を合わせたまま、静かにそう言ったのだけれども。
真ちゃんは、表情を変えないまま。
じっと私の目を、探るように、見つめた。
「………哲!!!」
そのまま黙っているつもりかと訝しんだ頃、真ちゃんは。
突然、私から視線をはずして、哲を呼んだ。
「誘惑する!蜜が誘惑する!」
……はっ!?
「取って喰いそう!ちょっ…この馬鹿蜜、何とかしろっ!!」
な…なんだと!?
人が真面目に話してるのに、なんだこの男!

