「……ん~、蜜が脱いでくれたら…?」
違うな、テイク3。
「蜜が…触らせてくれたら?」
…舐め…?
咥え…?
テイク4、テイク5。
「…馬鹿なの?」
「……馬鹿って言うなョ」
真ちゃんは、私を見ないまま苦笑して。
結構、真剣なのョ? と。
そう、言った。
エレンさんは、気に入った靴をいくつか見つけたのか、代わる代わる履いては、鏡の前に立つ。
立ち上がる時に、必ず哲は手を貸していて。
そういえば私も、よくああやって哲の手に指を掛けているかも知れない、と。
なんとなく、恥ずかしくなった。
「私ね」
そんな、妙な紳士っぷりを見せる哲とは対照的に、下ネタしか言おうとしない真ちゃんを。
私は咎めるでもなく、まっすぐに、見上げた。

