【続】朝の旋律、CHOCOLATE



もー、何してんのョ、と真ちゃんが現れると。

エレンさんは嬉しそうに、笑った。


顔に刻まれた皺は柔らかくて。

まるで、真ちゃんが来るのを待っていたかのような笑顔に私は。


もしかしたら、おばあちゃんは、真ちゃんを単に近くに置いておきたいだけなのかも知れない、と。

ふと思った。



私には聞き取れないスピードで、真ちゃんとエレンさんは言葉を交わす。

私の手から、エレンさんの着ていた服やら新しく買ったストールやらの入った袋を取り上げた哲は、その内容をかいつまんで私に通訳した。




「………服、デカかったの?」

「…ちょっとだけ」


「………あ~…」

「な…何」



エレンさんは、私を見てニコニコしている。

真ちゃんは、ちらりと私を見ると、誤魔化すように、首を傾げた。




「…おばあちゃん、なんて言ったの?」


「…………蜜は…スレンダー…で、…ティンクみたいで…とても可愛い……と」




す…スレンダー?
ティンカーベル?


……哲…それ…誤訳じゃない?


……………もしかして胸が無い…って…言ってない!?