新しい服を買いましょう。
私に合った服。
真也ったら、こんな大きなのを買うなんてねぇ。
悪戯っぽく笑うエレンさんは、私の手を引いて。
哲と真ちゃんが待っている事など知らないかのように、並ぶ店を覗いて回った。
「ちょっ……」
知らなくないでしょう!?
真ちゃん待ってるよ!?
「あっち行かないと!」
出口を指差した私に、やっぱり笑いかけたエレンさんは。
女心のわからない孫なんか、少し待ちぼうけすればいいのよ、なんて。
ふわふわしたストールを手に取って。
この色は蜜に似合いそうね、と。
どこ吹く風な笑顔で、私の肩に淡いピンクを纏わせた。
……やべぇ。
私、あっという間に呑まれた。
哲、ごめん。
結構寒いよね…そこ。

