【続】朝の旋律、CHOCOLATE



真ちゃんのニュー彼女と、ご飯食べたの?

とか。


後半から、うちの社長も来てくれてたよ、とか。

話題は、尽きない。


私が、不安をすっかり忘れて、哲にじゃれついて。

当たり前のように私の部屋に、一緒に帰宅して。



帰っちゃうの?
なんて。



言えないけど!
言えないけど!



そう思ったのが、顔に出たのかも知れない。

哲が、びっくりしたように動きを止めて、私の顔をまじまじと見た。



「……なんつー…蠱惑的な顔してんの」

「こっ……!?」



ちょっ………なに難しい言葉使ってんの!



「蜜もそんな顔、できるんだ?」

「…………」



………かっ………


……帰れッ!!!
今すぐ帰れぇぇぇ!!!


最近ちょっと、真ちゃんに似てきたんじゃない!?

エロ魔神な真ちゃんと、似たような事を!!!




私は。

声を上げて笑う哲をドアから押し出して、中から鍵を、かけた。