【続】朝の旋律、CHOCOLATE





血、が。

匂う。



哲の指が取れちゃった時の、匂いがする。


あの時みたいに。

全身が凍ったみたいな、為す術のない、恐怖と不安。




哲、怪我した?
私が怪我した?


こぽり、と、喉の奥で熱い何かが鳴って。

私は弾かれたように、咽せ込んだ。



横を向いた私の、口からも、鼻からも。

真っ赤な血が、こぼれ落ちた。




うわ。
これは酷い…。


ちょっ………出過ぎ出過ぎ!

こんなに出たら、みんな…が………




心配……す、る…


……………から……