【続】朝の旋律、CHOCOLATE




何日かぶりに見た、狭山久志の顔は。

貼り付いたような笑顔。



階段の下にでも居たのか、いきなり真っ正面の至近距離に現れた彼は。

いきなり私の左頬を、張り飛ばした。




私は悲鳴を上げることも出来ないまま、二度、三度と殴られて。

かすかに、声を上げた、かも知れない。



手に持っていた携帯も。

婿姫様に作った、お箸ケースも、取り落とした。


口の中から、ボタボタと血が落ちたけれど。




血の味は、しなかった。