【続】朝の旋律、CHOCOLATE



工場の外で、知らない作業員が働いていたのを、見るともなしに見ていたのだけれども。


監視カメラ、頼まれてたのに遅くなって悪かったね、なんて。

婿様は私の隣で、そう言った。




…チクショウ。
また私、聞いてないよ。

また私だけ知らなかったよ。



弁護士が付いて。
監視カメラが付いて。

哲がいて。

会社ぐるみで守って貰えて。



本当なら、安心しなきゃおかしいくらいの環境だけれども。


なんとなく。


罰当たりなのは、わかるんだけれども。



なんとなく。



返せない恩に、心苦しい、というか。

雁字搦めになってしまったかのような、息苦しさ。




私、ほんと我が儘だよね。

皆の、私を大事にしてくれる気持ちを…。



……重い、と思ったなんて。