長く切り直したガムテープに哲は。

『佐伯 倉橋』と書き直して。



「…よし」

満足げに唇の端を上げた。




いい、のかな…?

私、こんなにドキドキしちゃったけど…、これ見たら、あいつ怒らないかな…。


よく、聞くじゃない?

ストーキングされている人を匿った家族に…ストーカーが危害を加えた…とかいう、事件。



嬉し恥ずかし100%から、みるみる不安が50%を占めた私は、俯いた。



「蜜、大丈夫だから」

「…………うん」

「……大丈夫だから、風呂入って、メシ食い行くよ」



…あ、そうなの?
…私もついて行って、いいの?

なんて。
拗ねたような思考は。






「蜜、シャンプー貸して」


私の入るバスルームに、いきなり半裸で乱入してきた哲に。

すっかり吹き飛んだ。




…………………
……………ちょっ…


い…いやあああああッ……!!!



反応遅れたけど!
なんでパンツ脱ぐ!?


一緒にお風呂入る気!?


なんて破廉恥だ!



シャンプー持って行っていいから脱がないでぇぇぇ!!!!