暑い。 でも、寒い。 浅い呼吸は速くて、こぼれ落ちてしまった精気は、脳天から更に絞り出すように抜けていく。 乾いて固くなって、砕け散ってしまったかのような思考は、何故か哲の肌の匂いを、錯覚させていて。 私、どんだけエロいんだ、と。 片隅に、感じた。 哲は、いつまで怒ってるだろう。 私が謝ったら、また。 抱き締めて、くれるだろうか。 体温が、足りない。