【続】朝の旋律、CHOCOLATE




「…………何なくなってた」



哲の声が、変わった。


次に会った時には、絶対に殴る、と。
今さっき、怒りにも似た思いで唇を噛んだけれど。

哲の声を聞いていると、再びじわりと恐怖が湧き上がる。




私、哲に言いたくない。
きっと、怒ってくれちゃう。

アイツと、ハッキリもめるわけにはいかないんだから…知らない方がいいに決まっ……





「蜜!!!」


「………っ…ゆ…郵便物と………し…下着!」



強く揺さぶって怒鳴った哲の声が怖くて。




やだ、そんな声で呼ばないで。

怒んないで…怒んないでよ!
ちゃんと、何とかするから!

私がちゃんと、何とかする!!





「…あ…んの野郎…ッ」



やめて、やめて!
駄目だよ哲!

哲が怒ったら…

哲が狭山工販ともめたら…


みんな困るよ!!


狭山工販から仕事が来なくなったら…




だってウチの仕事の半分は、あそこからなのに…!