【続】朝の旋律、CHOCOLATE



下着ドロ…出た…?


まさか風で下着だけ飛ぶなんて、ない。



………下着ドロか………。

…知らない人だったら…マシなんだけど…な。





無くなった、郵便物。
無くなった、下着。

確証もないのにチラつく、狭山久志の目に、ぞくりと、血の気が引いた。





どうしよう。
怖い。

怖い。
怖い。


哲に………
哲に…

言わないと…。




……なんて…言えばいい?


“下着盗られました”?




そうしたら、どうなる?




誰だかも判らない。

多分あいつだけど、確証はない。



無いのに、言ったら…
もし、違ったら。


普通に諦めてくれて、来なくなったのかも知れない狭山久志に、思い切り濡れ衣を着せてしまったら。




今度こそ哲が。
どうにもならないような、困った位置に、立たされる…よね。