Sympathy For The Angel

その夜は、酔いが程好くまわってきたせいか、家に帰るとすぐ横になって寝てしまっていた。



翌朝起きると時計は既に8時を指している。

早めに起きたらルカの家に行って一言二言話をしたいと思っていたのに、これじゃ全然駄目じゃんよー。


もそもそとベッドから起き出し、シャワーを浴びて髪を乾かした。それからメイクをしてキッチンに行く。何か軽く食べるつもりだったけど、冷蔵庫の中は空っぽだった。

仕方なしにシリアルに牛乳をぶっかけて胃の中に流し込んだ。

あーあ、たまには温かい朝ごはんぐらい食べたいよね。

母親の手料理なんて、最後に食べたのがいつだったのか思い出せないし。

一人で作って食べるご飯は味気ないけど、今ではそれに慣れてしまった。




昨日、ルカは学校に行ってないとすれば今日はさすがに登校してるかも。

だったら、学校でシズと顔ぐらい合わせてるかなぁ。




私も今日は大人しく学校に行こうっと。英語の単位がそろそろヤバいって、この前担任に注意されたばっかりだし。



二日酔いがまだ抜けきらない体をどうにかこうにか動かして、私は憂鬱な学校までの道を歩き出した。