一方で春彦は、教室を出た後、校舎内をひたすらうろうろしていた。 『購買に行く』なんて、全くの嘘。 けれども、別に有理の予想が当たっている、というわけでもなかった。 怒ってはいたけれど。 「…なんであんな他人なんかと」