この人が彼氏だと皆に知れれば、絶対『男避け』にはなる。 「…で?私にどうしろって?」 「そうこなくちゃ。ま、詳しい説明は座ってどうぞ」 嶺は再び私の手をとり、すぐわきにある石段に座るよう促した。 「なんで急に聞く気になったんだ?」