「営業の長倉さんだよね?」 どうして私の事知ってるの? って思ったけど、 『はい。藤沢くんは何処の部所ですか?』 質問をした。 「あれ?俺の名前知ってるの?」 『あ、さっきそう呼ばれてるのが聞こえたんで。』 「あー、そっか。」 彼は笑うと顔がクシャッてなる。 「俺は企画だよ。」 『すごいですね。』 「全然だよ。長倉さんも営業ではすごいみたいじゃん。」 なんか、今まで来てくれた人達とは違う、柔らかい物腰で話す人だ。 彼の印象はそんな感じだった。