呪島~ノロイジマ~

来た道を戻っているはずなのに……


今度は来たのと同じくらいの時間を戻ったはずなのに、一向に元の道に戻れない。


右も左も同じ景色。


早紀は本気で泣きそうだった。


すでに獣道すらない。



とにかく下ろうと思った。

保養所があるのは海沿いである。


ここは島なのだから、とりあえず下って海に出れば、その周りを一周回れば着くことになる。


(下ろう)


早紀はそれだけを考えていた。