呪島~ノロイジマ~

まず燃えている船に目が行く。





「ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」



――違う。声が聞こえるのは……。






「うわぁあああああああ」


有吉は恐怖の余り、大声を出すと同時に尻餅をついてしまった。



有吉の目の前には、次々と海から岸壁をよじ登ってくる、人ではないことが分かる人たちが……。


まだ高校生くらいの男や女、自分と同世代の中年男性。



その数ざっと十数人はいる。



(ゆ、ゆ、ゆ、ゆ、幽霊だ……)



有吉がそう認識したとき、地面を這いずりながら近づいて来た男の手が足首を掴む。



「う、うわぁああああああああああ」



有吉は足をバタつかせ、振り払いながら、仰向けに反転して立ち上がろうとした。