「じゃあご案内しますので」
平尾が笑顔で言って先に進む。
一同はそれについて正面の階段を上がった。
その昔、階段を上がると真ん中に通路があって、両サイドに四つの部屋があった建物は、
大規模リフォームによって、ワンフロアになっていた。
そこに飾られているのは、小規模なオブジェが数十点と、後は写真のパネルである。
「優秀な作品で小規模な物のみ、こちらに運んで展示しております」
平尾が説明してくれた。
「へぇ〜じゃあ俺たちのもここに展示される可能性はあるのかな?」
浩太が目を輝かせる。
「そうですねぇ〜。実はまだ作品を見させてもらっていないので何とも言えませんが、
そう大きな物ではなく、観光客の投票で優秀作品に選ばれれば……」
「ああ、そっか。選ばれないとダメなんだ?」
「浩太親戚千人くらい呼んで投票してもらいなよ」
「えっ! そんなに親戚がいるわけねぇだろ」
綾にニヤニヤ笑いながら突っ込まれ、浩太はすぐに返した。
「もし選ばれましたらこちらに寄贈していただけますか?」
「え?」
「いえ、優秀作品に選ばれた物をお持ち帰りになられる方もいらっしゃいますし、そのまま作品を展示した島に残す場合もありますので」
「ああ、なるほど……。うちはどうするの?」
浩太が有吉を見る。
「そうだなぁ〜校長先生に聞いてみないと……」
「だそうです」
浩太は平尾に向かって微笑んだ。


