呪島~ノロイジマ~

「綾大丈夫?」


茶和子が心配そうに顔を覗き込んでくるけど、綾はそれに答えずに座り込んだ。




見間違いなんかじゃない。


あれは間違いなく手だった。


砂浜から突き出した青紫色の手が、まるで自分に向かって、おいでおいでと手招きをするように動いていたのだ。


最後は消えたけど、最初みんなが見たときにも、手はあったはずなのに……。


私にしか見えないのかもしれない。




そうやって考えたら、例の幽霊屋敷でも、綾だけが幽霊を見ているのだ。



今のは幽霊なのかも……。


たぶんここにいるメンバーで、霊感があるのが綾自分一人ということなのだろう。




この島には霊がいるのだろうか?


なら行くのイヤだなぁ……。


今まで霊感なんてなかったのに、なんで急に見えるようになったのだろう?


綾は不安になって泣きそうだった。