呪島~ノロイジマ~

「景色だけが取り得ですからねぇ」


村越が嬉しそうに笑う。



「みなさんの作品はこちらです」


村越の指差すほうを見ると、台座が作られ、その上にシートをかけられた物体が乗っけられている。


もちろんこの中に、創英中学の作品があるのだ。



「とりあえずここに運んでいますが、セッティングはお任せいたします。


芸術祭の開催は明後日からなので、明日中に完成させてください。人手が必要でしたら、役場の職員を手配しますので」


「有り難うございます」


有吉はお礼を言った。



「まぁ、セッティングっていうほどの作業もありませんし、明日生徒たちとのんびりやりますよ」


「そうですか……。あっ、そうだ!」



「え?」


「目の前の島があるでしょう」


「あ、はい」


全員が村越の指差した島を見た。