「おそらく階段から落ちたんじゃろうのぉ~。男の子は頭から血を流し、女の子は身体が折れ曲がっていた」
「それが……」
「うむ。おそらくそっちのお譲ちゃんが見たのは、その女の子の幽霊じゃろうなぁ~」
また全員がツバを飲み込んだ。
老人は一度大きく息を吐き出してから、持ってきた卒業アルバムを捲りはじめる。
「これじゃ」
ページを開いてテーブルの上に置いた。
全員が覗き込もうとして、さすがに無理と判断して、浩太と茶和子が覗き込んだ。
「え~~~~と、この子がさっきの家で死んだ子じゃ」
指差された写真を見るが、浩太も茶和子も幽霊を見ていない。
茶和子が位置を綾に譲る。
綾は写真を見て……言葉を飲んだ。
「綾?」
茶和子が心配そうな顔をする。ガクガクと震えが来た。
間違いなくさっき自分に覆いかぶさってきた女の子がそこに写っていたのだ。
名前は……反対側のページに、名前がある。
金森美絵。
それがあの幽霊の名前。
あれから三十年以上経つのに、未だに成仏出来ていないのだ。
茶和子が肩に手を当てて、心配そうに覗き込んでくる。
綾はそんな茶和子に何も答えることが出来ず、いつまでも身体の震えが止まらなかった。
「それが……」
「うむ。おそらくそっちのお譲ちゃんが見たのは、その女の子の幽霊じゃろうなぁ~」
また全員がツバを飲み込んだ。
老人は一度大きく息を吐き出してから、持ってきた卒業アルバムを捲りはじめる。
「これじゃ」
ページを開いてテーブルの上に置いた。
全員が覗き込もうとして、さすがに無理と判断して、浩太と茶和子が覗き込んだ。
「え~~~~と、この子がさっきの家で死んだ子じゃ」
指差された写真を見るが、浩太も茶和子も幽霊を見ていない。
茶和子が位置を綾に譲る。
綾は写真を見て……言葉を飲んだ。
「綾?」
茶和子が心配そうな顔をする。ガクガクと震えが来た。
間違いなくさっき自分に覆いかぶさってきた女の子がそこに写っていたのだ。
名前は……反対側のページに、名前がある。
金森美絵。
それがあの幽霊の名前。
あれから三十年以上経つのに、未だに成仏出来ていないのだ。
茶和子が肩に手を当てて、心配そうに覗き込んでくる。
綾はそんな茶和子に何も答えることが出来ず、いつまでも身体の震えが止まらなかった。


