四人は連れ立って外に出る。


「何だったのさっきの悲鳴?」


外で待っていた美穂が聞いたけど、綾は恐怖の為に何も喋ることが出来なかった。


さっきのは何だったのか?


間違いなく幽霊。


生まれて初めて見た幽霊である。






「何やってんのここで?」


「うわっ!」
「わぁ!」



突然声をかけられたので、全員が慌てて大声を出した。


振り向くと老人が立っている。



「君たち、肝試し?」


「え、ええ」


聞かれた美穂が頷く。



「困るんだよねぇ」


「すみません」


代表で健太郎が謝った。