呪島~ノロイジマ~

『ゾクッ』



また寒気が走る。





後ろに気配を感じた。


明らかに誰かがいるのだ。



健太郎が部屋から出る。


――待って健太郎くん!


心で叫ぶのに、声が出てこない。


今この部屋にいるのは綾一人である。





『ゾクッ』


また悪寒が走った。






――見ちゃいけない!


心の声が叫ぶ。




見ちゃいけない。


でも……。


綾はゆっくりと振り向く……。










誰もいなかった。