呪島~ノロイジマ~

早紀は病院のベッドの上で目を覚ました。


「早紀ちゃん」


ぼやけていた景色が、段々と焦点が合ってくる。


「由美叔母ちゃん……」


父親の妹、由美がいる。


(何で?)


早紀はまったく今置かれている状況がつかめない。


「どうして?」


「え?」


「何で由美叔母ちゃんがいるの?」



「ああ、それは……」


「お父さんは?」


「早紀ちゃん……」


由美は首を横に振った。


(あっ……)


早紀は思い出した。

病院らしい場所で、由美叔母ちゃんがいて、お父さんのことを聞くと首を横に振る。


それは……

突然悲しみが込み上げてきて、早紀はそのまま泣き出してしまった。


「ぇ、ぇ、ぇ」


私のせいだ。私がもう一度島に行きたいなんて言わなかったら、お父さんは……。

ううん。お父さんだけじゃない。きっと美春さんも……。


早紀は泣いた。涙がとめどなく溢れ、止めることが出来なかった。