呪島~ノロイジマ~

――何だったんだよ今のは?


心臓は破裂しそうなほど、バクバクと動いている。







「うわぁああああああああああ」




川野はもう一度叫んだ。


誰かに足を掴まれたのだ。








視線を足元に落とす。


恐怖で思わず、気を失いそうになった。





川野が見た自分の足を掴んでいる手は、一本ではなかったのだ。


しかも、いつの間にか川野の周りには、









うつ伏せで地面をズリズリと這いずる無数の幽霊がいた。




「うぁああああああああああああああ」



川野は転んで尻餅をついた。そのまま掴まれた足を引張られ、ドンドン奥に引きずられ始める。



「うわぁ、うわぁあああああああああああああああ」




ズリズリ、ズリズリと、無数の霊たちに川野の身体は引きずられて行く。





「た、た、た、助けてくれぇえええええええええ」



ズリズリ、ズリズリ引きずられる。




「川野さん!」
「川野どうした!?」


片岡と安田が入って来たとき、川野の身体は洞窟の奥の海中に引きずり込まれて消えた……。