呪島~ノロイジマ~

突然の悲鳴に、待機中の清水隊長以下、七人の隊員にも緊張が走る。


中から顔面蒼白の北村が飛び出してきた。


「おい、北村!」


清水の呼びかけを無視して、北村は走り去ろうとして、つまずいて転ぶと、その場でガタガタと震え始めた。


「ひぃい〜〜〜〜〜〜」

「おい北村! どうしたんだ!?」


「ひぃいい〜〜〜〜〜〜」


清水の問いかけにも北村は答えず、ガタガタと震えながら悲鳴を漏らし続けている。


「おい! 片岡、日村、安田! オマエら三人で行け!」


清水はすぐに命令した。


何があったのか分からないが、このままじっとはしていられない。

中にはまだ要救助者と、川野が残されているのだ。


隊長に名前を呼ばれた三人は、思わず生唾を飲み込んでから、互いの顔を見合わせた。


幽霊が……というのは本当の話しなのではないのか?

北村は今、幽霊を見たのではないのか?


「おい、何やってる! 早く行け!」


躊躇していると、隊長に怒鳴られた。


片岡は仕方なく腹を括って中に飛び込んで行った。