「こちらは夜泣島の崩落事故が起きた洞窟です! ようやく重機による掘削が終わり、隊員が中に入って行きます」
リポーターが興奮して叫ぶ。
「ここからではハッキリとは分かりませんが……」
大騒ぎになった夜泣島の沖神地区で、救助隊による救助活動が開始されて三時間。
ようやく崩れた土砂を重機で取り除き、洞窟の中に隊員を送り込むことが出来た。
が、中もほとんど土石で、埋まっている状態である。
大きな石が頭を直撃したのであろう、身体が半分土砂に埋まった男性の頭部から大量の血が溢れている。
「おい! 大丈夫か!? 生存者はいるか?」
一旦耳を傾ける。
静まり返る洞窟内……。
何かが動いた音。
隊員が灯りを向ける。
土砂にほとんど埋まった状態の少女の手が動いた。
リポーターが興奮して叫ぶ。
「ここからではハッキリとは分かりませんが……」
大騒ぎになった夜泣島の沖神地区で、救助隊による救助活動が開始されて三時間。
ようやく崩れた土砂を重機で取り除き、洞窟の中に隊員を送り込むことが出来た。
が、中もほとんど土石で、埋まっている状態である。
大きな石が頭を直撃したのであろう、身体が半分土砂に埋まった男性の頭部から大量の血が溢れている。
「おい! 大丈夫か!? 生存者はいるか?」
一旦耳を傾ける。
静まり返る洞窟内……。
何かが動いた音。
隊員が灯りを向ける。
土砂にほとんど埋まった状態の少女の手が動いた。