呪島~ノロイジマ~

玄関の中を覗きこむ。


特に何もなく、いつも遊びに来たときと変わらない様子。


ただ……いつも明るく迎えてくれる早紀の母はすでにこの世にいないし、

親友とその父も洞窟の崩落に巻き込まれている。


誰もいないはずの家。



「お邪魔します」


美絵は靴を脱ぐと、上がってすぐのところにある階段を駆け上がった。


「ちょっとおい! 待てよ」


敦也もすぐ後を追う。



何度も遊びに来て上ったことがある階段。


二階に上がると一間のスペースがあってすぐ正面と右にドアがある。


美絵は正面の早紀の部屋のドアを開けた。







目の前に……

あの少女の真っ青な顔があった。