呪島~ノロイジマ~

そこで分かったことといえば、あの周辺では地震が観測されていないこと、

その為、ただの……というと表現がおかしいが、地震などの衝撃によるものではない崖崩れということらしい……ということである。


崖崩れと言うが……


確かにあの夜、雨は降ったが、あれ以来はずっと快晴続きだし、

地盤が緩んでいたとは考えにくいのではないだろうか。


保養所のすぐ横の崖も、確かに最近になって崩れてはいたが、今日の崖崩れも果たして自然現象なのだろうか……。


ワイドショーでは未だに崩落に巻き込まれたクルーとの連絡が取れていないらしい。

おそらくは最寄の系列局がすぐに島に向かっているはずだが、あれからそんなに時間が経っていないのだから、当然まだ到着していない。



「行こうか」


敦也は今のうちに電車で自宅の最寄り駅まで移動しようと思った。


美絵もそれを察して頷く。


ちょうど電車が入って来るところだった。