呪島~ノロイジマ~

「早紀が、早紀が〜〜〜」


「大丈夫、テレビで放送されてたんだから、すぐに救助が向かってるよ」


「でも、でも、言えばよかった。絶対島に行くなって、もっと早紀に言えばよかった」


「美絵、落ち着いて、大丈夫だから」


「私のせいだ。私が早紀を止めなかったから」


「違う、美絵のせいじない」


敦也は美絵を抱きしめる。


街を歩く人たちが、白い目で見るのも気にせず、敦也は美絵の身体をきつく抱きしめてやった。



「大丈夫だって、遠藤さんは絶対に助かるから」



「ぇ、ぇ、ぇ、ぇ」


泣き出した美絵を、敦也はただずっと抱きしめていた。美絵が泣き止むまで、ずっと……



しばらく泣いて、ようやく美絵は冷静さを取り戻した。


まず早紀たちのその後が気にかかる。


テレビの生放送中の事故なのだから、テレビで何かしらその後の放送があってしかるべきだ。


どこかテレビが観れるところに行きたい。


敦也はすぐにいい場所が思いつかず、結局自宅に向かった。