呪島~ノロイジマ~

裏手に回ってすぐの家の前で、先頭を歩く美春が立ち止まって振り返る。



「ここが早紀ちゃん……。アナタのお母さんが生まれ育った家よ」


「え?」


早紀は人がいなくなって久しいであろう、ボロボロの家を見つめた。


住職が先頭で家の中に入る。


住職は部屋の中を見回しながら、全ての部屋を回った。


「特に霊的な物は感じられませんが、ここで読経しておきましょう」


住職は泰博に向かってそう言うと、お経を読み始める。


三人も手を合わせて目を閉じた。



その姿をカメラに撮るワイドショーのカメラマン。






「うわぁああああああ」



住職の読経は、そのカメラマンの悲鳴で中断された。